機械や金属産業の中小企業労働組合を中心に構成する「ものづくり産業労働組合(JAM)」が、2025年春闘で基本給を底上げするベースアップ(ベア)の要求額を過去最高の月額1万5000円以上とする方向で最終調整に入ったことが28日、分かった。中小労組が多く加盟するJAMが高い賃上げ要求額を掲げることで、大企業との格差是正を後押しする。
24年春闘のベア要求額は「1万2000円基準」だった。金額を3000円引き上げたほか、「基準」から「以上」に表現を強めた。定期昇給を含めた賃上げ要求額は計1万9500円以上になる。12月に開く中央討論集会を経て、来年1月に正式決定する。
[時事通信社]