経済産業省は28日、2024年度補正予算案に半導体や人工知能(AI)分野を支援するため1兆5000億円程度を計上する方針を固めた。次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)などを念頭に、先端半導体の設計などに1兆514億円を充てるほか、半導体の国内拠点整備に4714億円を確保した。
政府は21~23年度、約3兆9000億円の半導体支援を決めた。22日に決定した総合経済対策で30年度までに半導体やAI関連に10兆円以上の公的支援を行う枠組みを策定。次世代半導体の研究開発などへの補助金に6兆円程度を拠出する。国による出資などを可能とするための関連法案を来年の通常国会に提出する方針だ。
また、ガソリン価格抑制のための補助金として1兆324億円を計上。来年1月使用分から3カ月に限って再開する電気・ガス代補助には3194億円を充てる。
[時事通信社]