総務省が29日に公表した2023年の政治資金収支報告書で、自民党派閥の裏金事件で離党した世耕弘成氏の資金管理団体「紀成会」が、一部の贈答品の支出に関する金額や日付などを「不明」と記載していたことが分かった。
収支報告書によると、紀成会は政治活動費の支出に「贈答品等代」を計上しているが、金額や支出した日付、相手の氏名と住所を「不明」としていた。「不明」の記載は、前年の繰越額などにもあった。
贈答品等代の支出先などを「不明」とした理由について、紀成会は「領収書を紛失したため」と説明。不明部分が判明した場合、収支報告書を訂正するとしている。
世耕氏の贈答品を巡っては、選挙区の和歌山県内に住む支援者に昨年、クッキー缶を渡していたことが公選法違反の可能性があると指摘されていた。
[時事通信社]