【ロンドン時事】世界貿易機関(WTO)は29日の一般理事会特別会合で、オコンジョイウェアラ事務局長の続投を決めた。WTOへの逆風が強まる中、自由貿易体制の維持・推進に向け、加盟国と緊密に連携していく方針だ。
2期目は2025年9月にスタートし、任期は4年。オコンジョイウェアラ氏は記者会見で「実現すべき課題を抱えており、全力で取り組む」と語った。
保護主義的な通商政策を唱えるトランプ次期米大統領が打ち出した関税引き上げ策を巡っては、「世界の貿易システムに悪影響を及ぼすような貿易紛争は避けたい」と強調。「加盟国同士が協力し、話し合うよう努力を続ける」と述べた。
[時事通信社]