【ロンドン時事】北欧の島国アイスランドで11月30日、議会(一院制、定数63)選挙が行われた。国営放送(RUV)によると、与党が大きく議席を減らし、政権が交代する可能性がある。
アイスランドでは、ベネディクトソン首相が率いる右派の独立党、中道右派の進歩党、左派の左翼環境運動が2017年から連立政権を担ってきた。だが、難民問題やエネルギー政策などを巡る意見対立で今年10月、連立が崩壊し、議会が解散された。
RUVが1日午後(日本時間同日夜)に伝えた最終獲得議席は、中道左派の野党・社会民主同盟が15議席で第1党となった。与党では独立党が14議席で続いたが、左翼環境運動は全議席を失った。
現地からの報道によると、同国ではインフレ率の上昇に伴い生活費が高騰しているほか、相次ぐ火山噴火のために観光業が打撃を受けており、住宅や経済問題が有権者の関心事となっている。欧州連合(EU)への加盟問題も再燃している。
[時事通信社]