【ボパール(インド)時事】インド中部ボパールで2日、1984年に起きた有毒ガス漏出事故から40年に合わせて地元団体が抗議集会を開き、被害者への追加補償などを求め気勢を上げた。日本の公害病である水俣病の支援団体関係者も参加した。
「水俣病被害者互助会」事務局長の谷洋一さん(76)はこれまで計約30回、ボパールに足を運んできた。「工場が放置され、被害が静かに拡大していることを痛感した。次世代や第3世代への影響も継続的に考えていかなければならない」と述べた。
水俣病をはじめ環境問題に長年取り組んできたNPO法人元代表の藤井絢子さん(78)は「補償問題を含め水俣もボパールも解決していない。自分の事として関わっていく必要がある」と話した。
[時事通信社]