【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相とドイツのベーアボック外相が2日、北京で会談した。王氏が欧州連合(EU)による中国製電気自動車(EV)への追加関税を巡り、課税に消極的なドイツの取り込みを図る一方、ベーアボック氏は中国の対ロシア支援に懸念を表明した。
中国外務省によると、王氏は「世界第2位と3位の経済大国として、中独は干渉を克服し、国際的課題に共同で対処すべきだ」と主張。対中関税について「自由貿易の原則に反する」と述べ、中国とEUの橋渡し役となるようドイツ側に訴えた。
AFP通信によると、ベーアボック氏は、中国がウクライナ侵攻を続けるロシアにドローン部品をはじめとする軍民両用品を輸出している問題を念頭に、「ドイツと欧州の中核的な安全保障に影響する」と批判した。
[時事通信社]