埼玉県所沢市の住宅で10月に発生した強盗事件で、埼玉県警は3日、強盗致傷容疑などで、京都市上京区丸太町通、職業不詳武藤恵子容疑者(26)を逮捕した。指示役とやりとりし、強奪金の受け取りや実行役らへの報酬を振り込む資金管理役だったとみられる。
警視庁と千葉、神奈川、埼玉各県警の合同捜査本部は、武藤容疑者が所沢市の事件前日、東京都国分寺市で発生した強盗致傷事件にも関与したとみて調べる。
所沢市の事件では、実行役やリクルーター役、強奪金の運搬回収役とみられる20~40代の男6人が逮捕されている。
捜査本部が6人の携帯電話や銀行口座などを捜査したところ、武藤容疑者が浮上。インターネット銀行の自身の口座で、強奪金とみられる金を受け取ったり、報酬や経費とみられる金を実行役らに振り込んだりしていたことが判明した。
捜査関係者によると、同容疑者は「身に覚えがありません」と容疑を否認。秘匿性の高いアプリで指示役から指示を受けていたとみられるが、実行役らと直接やりとりした形跡は確認されていないという。
逮捕容疑は10月1日午前2時10分ごろ、所沢市の住宅に侵入し、住民の80代夫婦を粘着テープで縛り、刃物のようなもので切りつけるなどして、現金約16万円などを奪った疑い。
[時事通信社]