【カイロ時事】イスラエルのカッツ国防相は3日、同国北部を視察し、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラとの停戦が崩壊した場合、「強力に行動する」と警告した。戦闘が再開されれば、ヒズボラの拠点か否かを問わず攻撃し、「レバノンの奥深くに侵攻する」と表明。合意を履行させるようレバノン政府に迫った。地元メディアが伝えた。
停戦が11月27日に発効して以降、双方が「合意違反」を主張している。ヒズボラは12月2日、停戦後初めてイスラエルの軍事拠点を攻撃。イスラエルも報復空爆を実施した。
イスラエルのネタニヤフ首相は3日の閣議で、「鉄拳をもって合意を履行させる。いかなる(合意)違反にも行動する」と強調。レバノンのメディアは、イスラエル軍の攻撃が3日も続き、南部でドローンが着弾し1人が死亡したと報じた。
[時事通信社]