【北京時事】中国共産党は9日、習近平総書記(国家主席)主宰の中央政治局会議を開き、「外からの打撃」に備えると表明した。トランプ次期米大統領が対中関税の大幅引き上げ方針を掲げており、中国の最高指導部内で警戒感が広がっているようだ。景気の冷え込みが長期化する中、金融緩和を拡充する方向性も示した。
国営新華社通信によると、共産党は外からの打撃について、「警戒し、取り除く」対象と明記。その上で、対外貿易を「安定させる」と訴えた。経済問題を討議した前回9月の政治局会議では、いずれも盛り込まれていなかった。
金融政策は「適度に緩和的にする」とし、緩和の度を強める考えを示した。財政政策は「より積極的」な路線に転じる。
[時事通信社]