【イスタンブール時事】シリアのアサド政権を倒した反体制派勢力は9日、指導者のジャウラニ氏がアサド政権のジャラリ首相と会談したと発表した。反体制派はSNSを通じ「権力移行に向けた連携が目的」と強調。ジャラリ氏は9日、中東のテレビ局アルアラビーヤで、2017年に反体制派が設立した「シリア救国政府」に権限を移譲することで合意したと語った。
救国政府は、反体制派の拠点として前政権の支配が及ばなかった北西部イドリブ県で統治を担っている。政権崩壊後の政情悪化や混乱を回避するため、円滑に権力の空白を埋められるかが今後の焦点となる。
AFP通信によれば、アサド大統領率いる与党バース党は9日、「国家の統一維持」のためシリアの移行プロセスを支持すると表明した。
[時事通信社]