兵庫県は11日、元県民局長(7月に死亡)が行った公益通報に関する調査の結果を公表した。斎藤元彦知事から強く叱責されたと一部の職員は認識していたが、「パワハラと認められる事案があったとの確証までは得られなかった」とした。
斎藤氏は同日の定例記者会見で、「業務上の範囲で厳しく指導したことはあった」と説明。「風通しの良い職場づくりという意味で、対応をしっかりやりたい」と述べた。県は是正措置として、16日から県内の弁護士事務所に外部通報窓口を設置する。
元県民局長は斎藤氏のパワハラ疑惑などを告発する文書を配布し、4月には県の公益通報窓口に通報していた。
調査結果によると、「パワハラを受けた」と認識する職員は確認できず、叱責された職員の周囲も斎藤氏の具体的な言動を把握していなかった。
[時事通信社]