三菱UFJ銀行の元行員が、貸金庫に預けられていた顧客の資産十数億円相当を盗んでいた問題で、金融庁が近く、同行に対し銀行法に基づく報告徴求命令を出す方針であることが11日、関係者への取材で分かった。貸金庫の管理体制などを確認するほか、問題が起きた原因の究明と再発防止を求める。
三菱UFJ銀の発表によると、当時貸金庫の管理を担当していた元行員は2020年4月~24年10月にかけて、東京都内の2支店で顧客約60人が預けていた現金や貴金属などを盗んだ。顧客からの指摘を受け問題が発覚。元行員は盗んだことを認めており、11月14日付で懲戒解雇された。
[時事通信社]