【イスタンブール時事】米ブルームバーグ通信(電子版)は11日、ロシアがシリアのアサド大統領に対して政権崩壊は不可避だと説得し、アサド氏と家族の脱出を手配していたと報じた。出国に当たってはシリアにあるロシアの空軍基地を経由し、経路が判明しないよう飛行機からの電波送信を遮断したという。
崩壊したアサド政権の後ろ盾だったロシアは、反体制派の攻勢開始直後は空爆を実施するなど、政権側を支援する姿勢を見せていた。ブルームバーグによると、ロシアは反体制派が北部アレッポや中部ハマを短期間で制圧し、抵抗をほとんど受けず要衝ホムスへ進軍する際、「もはや政権を支えられない」と判断。アサド氏に「戦闘には勝てない」と即時出国を提案したとされる。
[時事通信社]