第172回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が12日発表された。芥川賞は候補5度目の乗代雄介さん(38)ら5人、直木賞は4度目の木下昌輝さん(50)ら5人が選ばれた。
選考会は来年1月15日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれる。
候補作は次の通り。(敬称略)
【芥川賞】安堂ホセ「DTOPIA(デートピア)」(文芸秋季号)▽鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」(小説トリッパー秋季号)▽竹中優子「ダンス」(新潮11月号)▽永方佑樹「字滑り」(文学界10月号)▽乗代雄介「二十四五」(群像12月号)
【直木賞】朝倉かすみ「よむよむかたる」(文芸春秋)▽伊与原新「藍を継ぐ海」(新潮社)▽荻堂顕「飽くなき地景」(KADOKAWA)▽木下昌輝「秘色(ひそく)の契り 阿波宝暦明和の変 顛末譚(てんまつたん)」(徳間書店)▽月村了衛「虚の伽藍(がらん)」(新潮社)。
[時事通信社]