【北京時事】中国の王毅共産党政治局員兼外相は13日、シリアのアサド政権崩壊を巡り、「中国はシリアの内政には干渉したことはなく、シリア国民の選択を尊重する」と述べた。訪中したエジプトのアブデルアティ外相との会談後、共同記者会見で語った。
中国外務省によると、王氏は「シリア和平の早期実現と国民の意向に沿った国家再建計画を支持する。シリアは将来的にいかなるテロや過激勢力にも断固として反対しなければならない」と指摘。米欧に対して、シリアへの「一方的な制裁」を解除すべきだと主張した。
ロシアが後ろ盾となっていたアサド前政権を支持していた習近平政権は、最近のシリア情勢に神経をとがらせているもようだ。昨年訪中したアサド前大統領と習国家主席は、両国の「戦略的パートナーシップ」樹立を宣言していた。
[時事通信社]