【ハノイ時事】ベトナム共産党の最高指導部である政治局は13日、元国家主席のグエン・スアン・フック氏が首相在任中に汚職撲滅に関する党や国の規則に違反したなどとして「警告」の処分を下した。地元メディアが報じた。警告は4段階ある処分のうち下から2番目だが、国家主席経験者が処分を受けるのは異例。
国家主席は憲法で国家元首と定められ、党序列はトップの書記長に次ぐ。フック氏は2016~21年に首相を務め、21年に国家主席に就任。23年1月、新型コロナウイルス流行に絡む不正疑惑の責任を取る形で辞任した。安倍晋三元首相の国葬にベトナムを代表して参列するなど日本との関係が深い。
[時事通信社]