日本郵便は15日、2025年用年賀状の受け付けを始めた。今年秋の郵便料金値上げ後、初の取り扱い。値上がりに伴う一定の需要減を見込み、年賀はがきの当初発行枚数は記録が残る04年用以降で最少にとどめた。
東京都千代田区の東京中央郵便局には特設ポストが登場。年賀状を3歳の長女とともに投函(とうかん)した埼玉県の40代女性は「枚数は減っているが、手紙にはぬくもりがあり、もらうとうれしい。来年以降も出すと思う」と話した。
今年10月の郵便料金改定により、年賀はがきは通常はがきと同様、1枚63円から85円に値上げされた。25年用の当初発行枚数は前年比25.7%減の約10億7000万枚と14年連続で減少。値上げを機に、年賀状を送るのをやめる「年賀状じまい」の動きも少しずつ広がっている。
[時事通信社]