【ワシントン時事】米国とアラブ諸国などの外相らは14日、ヨルダン南部アカバで会合を開き、アサド政権が崩壊したシリアの情勢について協議した。会合後に発表された共同声明によると、国連安保理決議に基づくシリア国民主導の政権移行で一致。シリアの全ての勢力に対し、敵対行為を停止するよう求めた。
声明は、シリア国民主導の新憲法制定や「自由で公正な選挙」を実施する工程を示した2015年の国連安保理決議に沿った形での政権移行の必要性を確認。少数派の人権を尊重するほか、テロの温床となることを阻止する取り組みを強化するよう呼び掛けた。
ブリンケン米国務長官は会合後にアカバで記者会見し、「シリアとシリア国民に対する支援の指針となる一連の共通原則について合意した」と説明した。「シリア国民の成功を望んでおり、そのために支援する用意がある」とも語った。
[時事通信社]