【ニューヨーク時事】女性への性的暴行疑惑を巡り、番組内容が名誉毀損(きそん)に当たるとして、トランプ次期米大統領がABCニュースとキャスターを訴えた民事訴訟で、和解が成立したことが14日、明らかとなった。南部フロリダ州の連邦地裁が開示した文書によると、ABCはトランプ氏が創設予定の財団と博物館に1500万ドル(約23億円)を寄付するほか、同氏に訴訟費用100万ドル(約1億5000万円)を支払う。
ABCの著名キャスター、ジョージ・ステファノプロス氏は今年3月の番組で「トランプ氏はレイプの責任があると認定された」と発言。トランプ氏は名誉を傷つけられたと主張し、損害賠償などを求めて連邦地裁に提訴していた。
ニューヨークの連邦地裁陪審は昨年5月、トランプ氏に対し、性的暴行被害を訴えた女性に500万ドル(約7億7000万円)の支払いを命じた。ただ、女性が求めたレイプの事実認定に関しては、立証が不十分だとして退けた。
[時事通信社]