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刺殺の中学生、いきなり襲撃か=抵抗の跡なし―福岡県警

時事通信 2024年12月16日 5時33分

 北九州市小倉南区のファストフード店で中学3年生2人が男に刺され、中島咲彩さん(15)が死亡した事件で、中島さんの遺体には抵抗した形跡がなかったことが16日、福岡県警小倉南署捜査本部への取材で分かった。2人は立て続けに刺されており、刃物を持った男に気付かないまま、いきなり襲われたとみて、捜査本部は詳しい状況を調べている。

 中島さんの死因は失血死。司法解剖の結果、腹部を1カ所深く刺されており、争った際に付く傷は見当たらなかった。一緒にいた男子生徒も腰を1回刺された。

 捜査関係者などによると、中島さんは塾帰りに男子生徒と待ち合わせて14日午後8時すぎに入店。2人は店内で席を確保するなどした上で、注文用のレジの列の最後尾に並んだ。

 同25分ごろ、刃物を持った男が国道に面した出入り口から入店。ほぼ真っすぐ2人に近づいて無言のまま1回ずつ刺した後、同じ出入り口から出て、北方向に逃げたとみられる。

 防犯カメラの映像などから、男が店内にいた時間は30秒もなかった。男子生徒は「全く知らない人に刺された」と話しているという。

 捜査本部は、現場周辺の防犯カメラの映像を調べるなどして、男の行方を追っている。 

[時事通信社]

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