コンビニ越しに富士山を望む構図がSNSで人気を集め、外国人観光客らが殺到している山梨県富士河口湖町の撮影スポットで16日、横断防止用の柵をコンビニ側の歩道沿いに新設する工事が行われた。対策強化により、町は危険な車道進入や横断といったマナー違反の防止を目指す。運用は17日からの見通し。
柵は高さ80センチ、幅3メートル。反対側の歩道沿いに既に整備されている柵と同様のものが「ローソン河口湖駅前店」前に2枚仮設置された。町は5月、「目隠し」用の黒幕を取り付けて話題となったが、台風による破損を防ぐため8月に撤去していた。
作業は午後4時ごろまで行われ、富士山を撮影をする大勢の外国人観光客のそばで、作業員らは柵を仮止めした。
マレーシアから観光で訪れたという男性(27)は「写真を撮るのであれば、他の人の通行や車を妨げず、適切な方法で撮るべきだ」と訴えた。
町は今月24日、コンビニの先にある横断歩道についても緑と白に塗り分けて目立たせる予定。担当者は「マナー違反行為はやめてほしい」と呼び掛ける。
[時事通信社]