衆院政治倫理審査会は17日、自民党派閥裏金事件に関係した旧安倍派と旧二階派の議員15人から弁明の聴取を始めた。3日間の日程で、初日は稲田朋美元防衛相ら4人が出席。自民は政倫審開催で事件に一定の区切りを付けたい考えだが、全容解明につながらなければ立憲民主党などが反発する可能性もある。
衆院政倫審は公開で行われ、関係議員が1人10分以内で弁明した後、与野党各党の質問に答える形式。稲田氏は冒頭、政治資金収支報告書の不記載について「全て私の責任であり、深く反省し今後は緊張感を持って政治資金の透明性を確保する」と語った。
旧安倍派を巡っては、会長を務めた安倍晋三元首相の死去後に派閥パーティー収入の還流が再開された。稲田氏はこれに関し、同派会合で「経緯を明らかにしてほしい」と求めたことを明らかにした。
18日は安倍氏の最側近だった萩生田光一元政調会長や平沢勝栄元復興相ら7人、19日は福田達夫幹事長代行ら4人が出席する。
[時事通信社]