【ワシントン時事】「ウォール街(ニューヨークの金融中心地)が米国をつくったのではない。つくったのは中間層だ」。バイデン米大統領は16日の演説で、中間層の重要性を強調した。トランプ次期大統領が目指す減税が、富裕層や大企業に有利に働きかねないとの懸念を改めて訴えた。
トランプ氏の経済政策は、減税と規制緩和で富裕層を豊かにした後、中・低所得層に波及させる「トリクルダウン」とされる。バイデン氏はこうした政策について「超富裕層と大企業が一番恩恵を受けた」と指摘。「中間層には機能せず、あまりにも多くの人が取り残された」と批判した。
[時事通信社]