東京・新橋の雑居ビル2階で爆発が起き、男女5人が重軽傷を負った火災で、警視庁捜査1課は17日、業務上過失傷害と業務上失火容疑で、爆発直前に3階で改修工事をしていた現場監督の男(37)と2次請けの水道業者の男(62)=いずれも東京都練馬区=を書類送検した。
送検容疑は昨年7月3日、必要な業務上の措置を怠り、ガス管を誤って外して爆発を引き起こし、2階飲食店の店長(54)や通行人ら5人に重軽傷を負わせるなどした疑い。
同課によると、2人は当日、歯科医院があった3階の床を平らにする作業をしていた。床から飛び出たガス管のふたを回して外そうとした際、床下の接続部が外れてガス漏れが起き、2階天井付近に充満。店長がたばこを吸おうと付けたライターに引火した。2人は容疑を認め、「ガス管かどうか確認しないまま作業をしてしまった」と話している。
同課は事前に配管図を取り寄せて構造を確認したり、ガス会社を呼んで元栓を閉めたりしていれば、ガス漏れは防げたと判断。接続部が目視できなくても、むき出しになっていた3階天井部分の同様の配管構造を観察したり、ガス管が外れた後に放置せず確認したりするべきだったとしている。
[時事通信社]