ノーベル平和賞を受賞した日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表委員、箕牧智之さん(82)らが18日、広島市中区の平和記念公園にある原爆死没者慰霊碑に献花し、犠牲者に受賞を報告した。
慰霊碑には、原爆死没者名簿が納められており、犠牲者は8月6日時点で34万4306人に上る。箕牧さんのほか、日本被団協代表理事の田中聡司さん(80)と高校生平和大使の甲斐なつきさん(17)が慰霊碑に受賞を報告した。
報告後、取材に応じた箕牧さんは「戦争をしない、核兵器を作らない日が早く来ることを願っている」と強調。甲斐さんは「どれだけ核兵器廃絶への思いや、平和な世界への思いを訴え続けられるか、実現できるかということが若者世代にかかっている責任と使命だ」と意気込みを語った。
[時事通信社]