【カイロ時事】パレスチナ自治区ガザでの停戦と人質解放を巡る交渉に関し、イスラム組織ハマスは17日の声明で、イスラエルが新たに条件を追加しなければ「合意妥結は可能だ」との認識を示した。ハマスは仲介国カタールで同日、「真剣で前向き」な議論が行われたと述べた。
AFP通信によると、イスラエル代表団は16日に仲介国との協議に臨むためカタール入り。イスラエルのカッツ国防相は「人質解放合意にこれほど近かったことはない」と楽観的な見方を示していた。しかし、イスラエルのメディアは17日、双方の間に大きな隔たりがあると語る情報筋の話を伝えた。
協議されている停戦案は数段階に分かれ、ハマスが人質を解放する一方、イスラエル軍はガザから徐々に撤退する内容とされる。イスラエル軍の戦闘再開を警戒するハマスは、合意が恒久停戦につながることを要求。ハマス壊滅を目指すイスラエルとの溝になっていると報じられている。
[時事通信社]