財務省が18日発表した11月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1176億円の赤字だった。赤字は5カ月連続。輸出額が11月として過去最高となった一方、原油などの輸入が減って赤字額は前年同月比85.5%縮小した。
輸出額は3.8%増の9兆1524億円と2カ月連続で増加した。米国向けを中心に自動車輸出は減少した半面、台湾向け半導体等製造装置の好調が全体を押し上げた。
輸入額は3.8%減の9兆2700億円と8カ月ぶりに減少に転じた。原油の輸入額は29.7%減の7617億円と4カ月連続で前年同月を下回った。円建て価格が15.4%下落するとともに、数量も2カ月ぶりに減少した。台湾からの半導体など電子部品も落ち込んだ。
[時事通信社]