カジノを含む統合型リゾート（ＩＲ）事業を巡る汚職事件で、収賄と組織犯罪処罰法違反（証人等買収）の罪に問われた元衆院議員秋元司被告（５３）の上告について、最高裁第１小法廷（岡正晶裁判長）は棄却する決定をした。１７日付。懲役４年の実刑、追徴金約７６０万円とした一、二審判決が確定する。
収賄罪の共犯に問われた元政策秘書豊嶋晃弘被告（４６）の上告も１７日付決定で棄却され、懲役２年、執行猶予４年とした判決が確定する。
一審東京地裁や二審東京高裁の判決によると、秋元被告はＩＲ担当の内閣府副大臣と国土交通副大臣を兼務していた２０１７～１８年、豊嶋被告と共謀するなどし、日本でのＩＲ事業参入を目指していた中国企業側から現金や旅費など総額約７６０万円相当の賄賂を受領した。
［時事通信社］