秋田県の佐竹敬久知事は、クマの駆除を巡り県に寄せられるクレームの電話について、「話して分からない人にはあまりお付き合いする必要はない」との見解を示した。佐竹氏自身に電話が来た場合は「完全に威嚇します。『お前の所に今（クマを）送るから、住所を送れ』と言う」と述べた。１７日の県議会予算特別委員会での答弁。
秋田市内では１１月末、スーパーにクマが侵入し、その後駆除された。県によると今月１２日までに駆除に反対する電話が２４件あり、ほとんどが県外からだったという。特別委では、高橋豪議員が「毅然（きぜん）とした対応が必要」とした上で、佐竹氏に考えを聞いた。
このやりとりについて佐竹氏は１８日、県庁内で記者団の取材に応じ、「本当に送ることはできないが、そのくらい言わないと。私が言えば職員もやりやすくなるとの思いもある」と説明。苦情電話については「丁寧に説明しながら、あまりにもひどいものはしっかりはねつけるという両面作戦だ」と話した。
［時事通信社］