山口県美祢市は、日本航空(JAL)や法務省と連携し、大鍾乳洞で知られる「秋芳洞」(同市)の年間パスポートとして使えるチタン製カードを製作した。秋芳洞の観光客増加と、隣接する宇部市にある山口宇部空港と羽田空港を結ぶ同社路線の利用促進などを狙う。
美祢市には、官民協働刑務所「美祢社会復帰促進センター」がある。また、2018年にはJALと連携協定を締結。これを縁に法務省とJALからそれぞれ1人ずつ市に出向し、地方創生プロジェクトに取り組んできた。
今回、JALの整備士と地元の金属加工業者がチタンを使ってカードを作り、表面には地元の切り絵画家のデザインを採用した。さらに協働刑務所の受刑者が職業訓練の授業の中で、カードをPRするポスターのキャッチコピーやデザインを考えた。
カードの有効期間は2025年の1年間。美祢観光協会で購入できるほか、美祢市のふるさと納税の返礼品にもなっている。
[時事通信社]