農林水産省が20日発表した2024年産米の11月の相対取引価格(全銘柄平均、玄米60キロ当たり)は、前年同月と比べて57%高い2万3961円だった。集荷競争が続いていることから前月と比べても1%上がり、3カ月連続で過去最高を更新した。
相対取引価格は、全国農業協同組合連合会(JA全農)などと、卸売業者との間の取引価格。上昇した要因として、生産資材などのコストが膨らんだ分について、これまで難しかった価格への転嫁が進んだことが挙げられる。さらに、今年夏に店頭でコメが極端な品薄となった「令和の米騒動」が起きたことを受け、流通段階でコメを確実に調達しようとする動きが広がっていることも影響したとみられる。
[時事通信社]