20日の東京外国為替市場の円相場は一時、1ドル=157円台後半に下落した。7月17日以来、約5カ月ぶりの安値水準となる。米連邦準備制度理事会(FRB)による2025年の利下げペースが鈍化するとの見方が広がっていることに加え、日銀の利上げ時期が後ずれをするとの観測も浮上。日米金利差は容易には縮まらないとの見方から、円売り・ドル買いが進んだ。
財務省の三村淳財務官は20日午後、円安の進行について「為替市場の足元の動向は憂慮している。行き過ぎた動きに対しては適切な対応を取りたい」とけん制した。午後5時現在は156円83~83銭と前日比35銭の円安・ドル高。
[時事通信社]