【パリ時事】イタリアの裁判所は20日、地中海で遭難した不法移民に上陸を認めず、NGOの救助船内にとどめたとして、監禁などの罪に問われたサルビーニ副首相(51)に無罪判決を言い渡した。地元メディアが伝えた。検察は禁錮6年を求刑していた。
サルビーニ氏は移民排斥を掲げる極右政党「同盟」の書記長。判決後、SNSに「大量の移民を阻止し、国を守って無罪になった。常識の勝利だ」と投稿した。
公判で検察は、不法移民でも救護の必要はあると指摘。サルビーニ氏は職権を乱用してそれを拒んだと主張した。
[時事通信社]