石破茂首相は24日、臨時国会の閉幕を受け、首相官邸で記者会見に臨んだ。野党が禁止を求める企業・団体献金の扱いに関し、「来年の3月末までに結論を得ていく。議論をもっと深めていかねばならない」と述べ、与野党合意を目指す方針を表明。トランプ次期米大統領との早期会談に重ねて意欲を示した。
企業・団体献金の扱いについて、与野党は来年3月末まで結論を先送りした。首相は「禁止よりも公開との方針で、透明化に向けた取り組みが何よりも重要だ」と述べ、禁止に慎重な考えを改めて主張した。
トランプ氏との会談に関し、首相は「日米同盟をさらなる高みに引き上げるため、北東アジア情勢について基本的な認識を一致させることは極めて重要だ」と強調。ただ、来年1月の大統領就任前に訪米する可能性については「適当な時期を模索したい」と述べるにとどめた。
選択的夫婦別姓制度を巡っては、野党だけでなく、与党の公明党や、経済界も導入を求めていることに言及。臨時国会で自民党内の議論が深まらなかったと指摘しつつ、「議論の頻度を上げ、熟度を高めることに力を入れたい」と述べた。
首相は、臨時国会について「与野党がかんかんがくがくの議論を行い、熟議の国会にふさわしいものになった」と振り返った。2025年度予算案を27日に閣議決定することも明らかにした。
[時事通信社]