【ソウル時事】2012年に長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国へ持ち去られた仏像について、所有権を主張していた韓国中部・瑞山の浮石寺は来年3月から5月ごろに100日間の仏像の法要を行い、その後日本に返還する方針を示した。浮石寺関係者が24日、明らかにした。
浮石寺は仏像の返還に反対しない意向を示す一方で、安寧を願う法要の実施を求めていた。観音寺側と協議し、法要の開催に同意を得たとしている。観音寺は証拠品として仏像を保管している韓国検察に必要な書類を提出し、仏像は浮石寺へ搬出される見通し。
浮石寺関係者は「観音寺側は早期返還を希望しており、この冬に法要を行うことも考えたが、(寺周辺の)降雪が多く車両の通行ができないため来年春になった」と説明した。
[時事通信社]