【イスタンブール時事】AFP通信によると、シリアの首都ダマスカスのキリスト教地区で24日、クリスマスツリーが何者かに放火されたことに抗議する数百人規模のデモが行われた。イスラム教徒が多数のシリアで、キリスト教は人口の約1割にすぎない。アサド政権崩壊後のシリアでは、民族・宗教宗派の少数派に配慮した包括的な国づくりが大きな課題となっている。
デモは、中部ハマ近郊で覆面姿の人物がツリーに放火する動画がSNSで拡散したために発生。在英のシリア人権監視団によれば、放火したのはイスラム過激派に属する外国人だという。デモに参加した男性はAFPに「キリスト教の信仰が認められないのであれば、この国の国民ではいられない」と訴えた。
[時事通信社]