参院政治倫理審査会は25日午前、自民党派閥の裏金事件に関する閉会中審査を行った。旧安倍派の赤池誠章参院議員が弁明。政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分について、秘書が派閥事務局から納める必要はないと指示を受けた、と証言した。自身が改選期の参院選が行われた2019年は、販売目標額160万円全額を納める必要がない、とも伝えられたという。
政治資金収支報告書への不記載額は議員事務所の銀行口座で保管。キックバック(還流)廃止については世耕弘成前参院幹事長(現衆院議員)から連絡を受けたと明らかにした。後に還流を復活させるという連絡はなかったという。
午前中は井上義行氏も出席した。昨年末に事件が報道されるまで、還流の仕組みを知らなかったと主張。ノルマのない落選中の20年秋に当時の秘書から「旧安倍派から70万円の還付があった」と報告を受け、収支報告書への記載を指示したと説明した。「どういう意味で還付されるのか不思議だった」と語った。
[時事通信社]