【ワシントン時事】トランプ次期米大統領は24日、バイデン大統領が連邦法違反の死刑囚37人を終身刑に減刑したことについて「遺族をさらなる悲嘆に陥れた」とSNSで批判した。その上で「米国の家族や子供たちを怪物から守るため、死刑を積極的に追求するよう就任後直ちに司法省に指示する」と約束した。
トランプ氏は1期目在任中、連邦政府として17年ぶりに死刑執行を再開し、13人を刑に処した。今年の大統領選でも死刑制度に賛成の姿勢を示してきた。
一方、バイデン氏は連邦の死刑廃止を唱え、大統領就任後に執行を停止。23日に死刑囚の減刑を発表した際には、「新政権に執行を再開させることは良心が許さない」と述べ、立場の違いを際立たせた。
[時事通信社]