【ソウル時事】韓国の尹錫悦大統領は25日、「非常戒厳」の宣言を巡り、自身を内乱などの容疑で捜査している合同捜査本部からの出頭要請に応じなかった。要請は18日に続き2回目で、尹氏側は出頭要請書の受け取りも拒否。野党は「捜査を拒否し、遅延させている」と批判し、尹氏の逮捕を要求する。
尹氏を支援する石東※弁護士(※=火ヘンに玄)は24日、韓国記者団に、刑事事件の捜査よりも「憲法裁判所の弾劾審判手続きが優先されるべきだと考える」と主張した。憲法裁による尹氏の弾劾審判は、27日に第1回弁論準備を予定する。
聯合ニュースによると、高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)や警察などでつくる合同捜査本部は、3度目の要請を検討する。尹氏が拒否し続けた場合、逮捕状を請求する可能性がある。ただ、捜査関係者は「一般の捜査機関は3回呼ぶが、さまざまな考慮事項があり、通常の手続きに従わない可能性もある」と述べるにとどめた。
[時事通信社]