【ニューデリー時事】アフガニスタン東部パクティカ州の対パキスタン国境地帯で24日夜、複数の村がパキスタン軍によるとみられる越境攻撃を受け、現地報道によれば、子供を含む15人が死亡した。完全に破壊された村もあるといい、犠牲者は増える恐れがある。
パキスタン側の公式発表はないが、複数の当局者は同国内で指名手配されているイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」指導者を狙ったと認めた。アフガンとの国境地帯では、イスラム主義組織タリバン暫定政権と関係が近いTTPによるテロが頻発している。
暫定政権の国防省は、パキスタン軍が市民らを標的に越境攻撃を加えたと主張し、「侵略行為だ」とSNSを通じ非難。「このような行動は、いかなる問題の解決にもならない。アフガンの主権や領土を不可侵の権利として守る」と強調した。
[時事通信社]