明治ホールディングス傘下の製薬会社Meiji Seika ファルマ(東京)は25日、同社の新型コロナウイルスワクチンを巡るSNS投稿などで名誉を毀損(きそん)されたとして、立憲民主党の原口一博元総務相に1000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
同社によると、原口氏は書籍やSNSへの投稿などで、同社のワクチンを「生物兵器」と呼び、「人体実験」を行っているといった主張を繰り返した。同氏の主張を受け、多数の迷惑電話への対応を迫られるなどの損害が生じたとしている。
記者会見した小林大吉郎社長は「偽情報がまん延すれば本来接種すべき人にワクチンが届かず、公衆衛生上の脅威になる」と訴えた。
提訴について、原口氏は「訴状が届いておらず、コメントできない」とする文書を出した。
[時事通信社]