カナデビア(旧日立造船)と川崎重工業は25日、船舶用エンジンの燃費データ改ざんに関する報告書を国土交通省に提出したと発表した。いずれも9月の中間報告提出以降に明らかになった内容を追加。再発防止策などを盛り込んだ。
カナデビアでは、子会社2社が1999年以降に出荷したエンジン1375台のほぼ全てで改ざんが判明。燃料消費率や窒素酸化物(NOx)排出量が正しい数値になっていなかった。25日の報告書では、再発防止策として「不適切行為を認めない企業風土の醸成に取り組む」などと明記。子会社2社では、社長と各部門長の面談の開始、品質保証部門で監視の強化などに取り組んでいるとした。
船舶用エンジン673台でデータ改ざんをしていた川崎重工も同日、社内調査の結果を発表。大半のエンジンのNOx放出量が規制値内に収まっていた一方、8台は確認できなかった。
[時事通信社]