日米両政府は、米国の核戦力などで日本を守る拡大抑止に関するガイドライン(指針)を初めて策定した。日本政府が27日、発表した。日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、拡大抑止を強化する狙いがある。具体的な内容は非公表。
岩屋毅外相は記者会見で「米国の拡大抑止の信頼性をこれまで以上に強化するとの石破茂首相の指示を踏まえたもので重要な意義がある」と説明。「拡大抑止を含む同盟の抑止力、対処力強化に向けた取り組みを進めたい」と語った。
指針は、これまでの日米間の議論の内容を基に作成。米国による核兵器の使用基準や日米間の手続きなどが盛り込まれているとみられる。ただ、最高レベルの軍事機密に当たることから内容は明らかにしていない。
[時事通信社]