【ワシントン時事】米住宅都市開発省は２７日、２０２４年にホームレスとなりシェルターや路上での生活を経験した人の数が前年比１８％増の約７７万人に達したと発表した。２００７年の統計開始以来、最多の水準。同省は、不法移民の急増や住宅価格・家賃の高騰、新型コロナ禍で導入された支援プログラム終了などが要因と指摘している。
一方、退役軍人のホームレスは同８％減少し約３万２０００人だった。退役軍人への支援は超党派の合意がある。
バイデン政権は中南米などからの移民希望者の受け入れを進めてきた。だが年間２００万～３００万人と圧倒的な数が押し寄せ、シェルターに収容しきれず路上生活を余儀なくされるケースが多発。政権は６月に受け入れの制限に転じ、越境者数は足元で減少している。
［時事通信社］