林芳正官房長官は10日の記者会見で、中国江蘇省蘇州市の日本人母子ら襲撃事件の初公判が9日に開かれたことに関し、「裁判の進捗(しんちょく)状況を緊密にフォローし、中国に対しては在留邦人の安全確保を引き続き強く求めていく」と語った。日本政府関係者によると、次回の公判で判決が言い渡される見通し。
初公判は非公開で行われ、岡田勝駐上海総領事の傍聴が認められた。林氏は初公判の内容について「検察、被告双方の間で一定のやりとりがあった」と述べたが、裁判が終結していないことを理由に詳細は明らかにしなかった。判決後に被害者や家族の意向を踏まえながら説明する考えという。
[時事通信社]