【カイロ時事】シリアの人権問題などを担当する国連の独立調査委員会が同国入りし、人権に関する調査を実施した。調査を行ったメガリー委員が9日、AFP通信に明らかにした。同委は2011年以降の内戦でのアサド政権による反体制派弾圧の実態調査を続けてきた。昨年12月の政権崩壊を受け、初めて現地調査が行われた。
メガリー氏は拷問などが横行したとされる首都ダマスカス周辺の拘束施設や集団墓地を調査。司法・外務当局者らとの会談も行われたという。
5日間にわたる訪問を終えたメガリー氏は、今回の調査を容認したシリア新政権と「良好な関係を築きたい」と表明。「説明責任を果たしたり正義を貫徹したりする上で、われわれの行為が彼らの役に立つと理解してくれるだろう」と今後の協力に期待を示した。
[時事通信社]