【ロンドン時事】欧州連合(EU)の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」は10日、2024年の世界平均気温が15.10度となり、産業革命前と比べて1.60度上昇したと発表した。記録が残る1850年以降で最も高く、気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」が上昇幅の抑制目標とする1.5度を単年で初めて超えた。
同機関によれば、過去最高だった23年を0.12度上回った。気温上昇の要因として、人間の活動による温室効果ガスの排出量増加に加え、太平洋赤道域東部の海面水温が上昇するエルニーニョ現象などが影響したとみられている。
[時事通信社]