天皇、皇后両陛下は１６日、阪神・淡路大震災３０年追悼式典出席などのため、羽田空港発の特別機で神戸市に入られた。
両陛下は神戸空港から市内のホテルに移動し、兵庫県の斎藤元彦知事から復興状況の説明を受けた。続いて、県立兵庫津ミュージアムを訪れ、当時の被災者４人と懇談した。
避難所で警備活動に携わった経験を話した高四代さん（７７）＝同市＝に、天皇陛下は「一番大変なことはどういうことでしたか」と質問。皇后さまは「たくさんの人を助けられて」とねぎらい、街の復興状況も尋ねていた。
両陛下は、ミュージアムで開かれている震災特別展も見学。天皇陛下は、建物被害が大きかった地域を色で示した地図を見ながら質問を重ねていた。
両陛下は１７日、同市で開かれる３０年追悼式典に出席。防災研究拠点「人と防災未来センター」も視察し、同日夜に特別機で帰京する。
［時事通信社］