日銀が17日発表した昨年12月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前に比べて物価が「かなり上がった」「少し上がった」と答えた人の割合は計95.1%だった。前回調査(昨年9月)の94.7%から増え、10回連続で9割を超えた。1年後に上がるとの予想も計85.7%(前回85.6%)に上った。
1年前と比べ物価がどの程度変化したかについて、回答の平均値はプラス17.0%と前回(プラス14.5%)から上昇。比較可能な2006年9月以降で最高だった。1年後は現在からプラス11.5%(前回プラス10.0%)と、過去最高だった昨年6月調査に並んだ。
現在の暮らし向きは、「ゆとりが出てきた」から「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI」がマイナス52.4で、前回(マイナス47.4)から悪化。日銀は、一部食料品の価格上昇などが要因とみている。世帯収入が1年前より「増えた」との回答は17.1%で、前回(19.0%)から低下した。
調査は全国の20歳以上を対象に昨年11月7日~12月3日に行った。
[時事通信社]